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ハリル氏、早くも選手選考!?ポリバレント&一芸選手を好む傾向も

[ 2015年3月5日 05:35 ]

日本代表監督就任が決定的なハリルホジッチ氏

 日本協会の霜田正浩技術委員長(48)が4日、日本代表の次期監督就任が決定的なバヒド・ハリルホジッチ氏(62)との最終交渉を終えてフランスから帰国した。関係者によると、既に仮契約を締結。ボスニア・ヘルツェゴビナ人指揮官は1月のアジア杯などの映像も受け取り、日本代表の分析、選手選考に着手したという。12日に開催される理事会の承認を得て正式決定する。

 最終交渉を終えて帰国した霜田技術委員長の表情は晴れやかだった。羽田空港では無言を貫いたが、東京都文京区のJFAハウスで取材陣に対応。30秒足らずのやり取りの中で「まだ何もしゃべれない。しゃべれる時がきたら」とした上で「いつしゃべれるのか?」との問いに「そろそろ」と返した。関係者は「霜田が戻ってきたということは仮契約を済ませたということ」と説明しており、前アルジェリア代表監督のハリルホジッチ氏と仮契約を結んだもようだ。

 12日に開催される理事会の承認を得て正式決定となるが、既にハリルホジッチ氏は日本代表の分析に着手。関係者によると、最終交渉の席で霜田技術委員長から1月のアジア杯、昨夏のブラジルW杯に加え、昨季Jリーグの映像も受け取っているという。27日のチュニジア戦、31日のウズベキスタン戦の親善試合で采配できるかはビザ取得の手続き次第。準備期間が短いため、メンバー選考は協会主導で進む見通しだが、映像の中でお眼鏡にかなう選手がいれば、新指揮官の意向も反映されそうだ。

 ハリルホジッチ氏は選手選考においてハードワークすることを大前提に技術と戦術理解度の高さを重視するとされる。同郷の元日本代表監督のオシム氏の系譜を継ぎ、複数ポジションをこなせるポリバレントな選手と、一芸に秀でたスペシャルな選手を組み合わせてチームづくりを進める傾向がある。アギーレジャパンは、昨夏のW杯ブラジル大会で1次リーグ敗退したザック政権下のメンバーを軸に構成されたが、新体制ではどんなサプライズが待っているのか。VTRを通した選考はスタートしている。

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